毎年春が終わり、暑さが本格化してくると気になるのが夏競馬の開催時期。
競馬ファンにとって夏競馬は、G1レースこそありませんが、独特の魅力を持つ重要なシーズンです。
この記事で学べること
- 夏競馬は例年6月下旬から8月末まで約10週間開催される
- 中京と新潟の2競馬場が夏競馬の主要開催地として機能している
- 暑熱対策として7月下旬から8月中旬は競走時間帯を拡大実施
- 夏競馬期間中はG1レースがゼロで、主にG3レースが中心
- 他の季節より荒れやすく、高配当が期待できる穴場シーズン
夏競馬の開催期間と基本情報
夏競馬は通常、梅雨明けの6月下旬から8月末までの期間に開催されます。
JRAの年間スケジュールでは、この時期を「夏季開催」と位置づけ、暑さ対策を施しながら競馬を実施。具体的な開始日は年によって若干前後しますが、おおむね6月第3週または第4週の土曜日からスタートすることが多いです。
開催期間は約10週間。
この間、中京競馬場と新潟競馬場が交互に、または同時に開催を行います。なお、札幌競馬場と函館競馬場でも夏開催が行われますが、これらは「北海道シリーズ」として別枠で扱われることが一般的です。
夏競馬の主要開催地と特徴

中京競馬場での夏開催
中京競馬場は夏競馬のメイン会場の一つ。
名古屋市に位置し、都市型競馬場として多くのファンが訪れます。夏の中京開催では、CBC賞(G3)や中京記念(G3)といった重賞レースが組まれ、短距離戦を中心に熱戦が繰り広げられます。
施設面では冷房完備のスタンドがあり、暑い夏でも快適に観戦可能。
新潟競馬場の夏シーズン
新潟競馬場は直線1000メートルの長い直線が特徴。
夏開催では、アイビスサマーダッシュ(G3)や関屋記念(G3)、新潟記念(G3)など、バラエティ豊かな重賞レースが開催されます。日本海からの風が吹き抜けることもあり、中京に比べると若干涼しく感じられることも。
新潟の夏競馬は「夏の新潟」として親しまれ、独特の雰囲気があります。
暑熱対策と競走時間帯の変更

夏競馬では馬と騎手の健康を守るため、特別な暑熱対策が実施されます。
最も大きな変更点は競走時間帯の拡大。通常は午前10時頃から午後4時頃までの開催ですが、7月下旬から8月中旬にかけては、早朝や夕方にレースを行うことで、最も暑い時間帯を避ける工夫がなされています。
具体的には、第1レースを午前9時頃に繰り上げたり、最終レースを午後5時過ぎまで延長したりすることも。
また、パドックやレース後の馬への散水、日陰の確保など、きめ細かな配慮が行われています。騎手についても、レース間の休憩時間を長めに取るなど、体調管理に万全を期しています。
夏競馬の重賞レース日程

夏競馬期間中はG1レースが一切開催されないという特徴があります。
しかし、G3レースを中心に魅力的なレースが多数組まれています。代表的な重賞レースとその時期は以下の通り。
7月の主要重賞
CBC賞(G3)は中京競馬場で開催される1200メートルのスプリント重賞。
七夕賞(G3)は福島競馬場で行われ、2000メートルの中距離戦として人気があります。函館記念(G3)は北海道シリーズの目玉レースの一つで、古馬による熱戦が期待されます。
8月の注目レース
アイビスサマーダッシュ(G3)は新潟競馬場の直線1000メートルで行われる特殊なレース。
関屋記念(G3)と新潟記念(G3)も新潟開催の重要な一戦です。札幌記念(G2)は夏競馬期間中では数少ないG2レースとして、秋のG1戦線を占う重要な位置づけとなっています。
夏競馬が荒れやすい理由
「夏競馬は荒れる」とよく言われます。
これにはいくつかの理由があります。まず、有力馬の多くが休養期間に入るため、実力が拮抗したメンバーでのレースが増えます。春のクラシックシーズンや秋のG1シーズンに備えて、一線級の馬は夏場を休養に充てることが多いのです。
また、暑さによるコンディションの変化も無視できません。
普段は安定した成績を残す馬でも、暑さが苦手だと本来の力を発揮できないことがあります。逆に、夏場に調子を上げてくる「夏馬」と呼ばれる馬も存在し、これが波乱の要因となることも。
さらに、夏競馬特有の荒れるパターンを理解することで、的中率を上げることも可能です。
夏競馬を楽しむためのポイント
夏競馬には独特の楽しみ方があります。
まず、観戦時の暑さ対策は必須。日焼け止め、帽子、水分補給用の飲み物は欠かせません。競馬場では冷房の効いた屋内施設も充実していますが、パドックでの下見などは炎天下となるため、体調管理には十分注意が必要です。
予想面では、地方競馬での実績がある馬にも注目。
夏場は中央と地方の交流も活発になり、思わぬ伏兵が好走することもあります。また、騎手の暑さへの対応力も重要な要素。ベテラン騎手ほど、ペース配分や馬のコンディション管理に長けている傾向があります。
まとめ
夏競馬は例年6月下旬から8月末まで、約10週間にわたって開催されます。
中京競馬場と新潟競馬場を中心に、G3レースが多数組まれ、荒れるレースが多いことから高配当も期待できる魅力的なシーズンです。暑熱対策として競走時間帯の拡大なども実施され、馬と人の安全に配慮した運営が行われています。
G1レースこそありませんが、だからこそ予想の楽しさがある夏競馬。
暑さ対策をしっかりと行い、この特別な季節の競馬を存分に楽しんでみてはいかがでしょうか。
よくある質問
Q: 夏競馬の開催時間は通常と違いますか?
A: はい、7月下旬から8月中旬の暑熱対策期間中は、通常より早い時間から遅い時間まで競走時間帯が拡大されます。第1レースが午前9時頃、最終レースが午後5時過ぎになることもあります。
Q: 夏競馬でG1レースは開催されますか?
A: いいえ、夏競馬期間中(6月下旬〜8月末)はG1レースは一切開催されません。主にG3レースが中心となり、札幌記念などの一部G2レースが組まれる程度です。
Q: なぜ夏競馬は配当が高くなりやすいのですか?
A: 有力馬の多くが休養に入り、実力が拮抗したメンバーでのレースが増えるためです。また、暑さによるコンディションの変化も影響し、予想が難しくなることから高配当が出やすくなります。
Q: 夏競馬の観戦で注意すべきことは?
A: 暑さ対策が最も重要です。日焼け止め、帽子、十分な水分補給は必須。競馬場内の冷房施設も活用し、体調管理に気をつけながら観戦を楽しんでください。
Q: 北海道の競馬場も夏競馬に含まれますか?
A: 札幌競馬場と函館競馬場でも夏に開催がありますが、これらは「北海道シリーズ」として別枠で扱われることが一般的です。ただし、広義の夏競馬として含める場合もあります。




